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基礎生化学実験(2年生):ガラス細工と薄層クロマトグラフィーで“見る・作る・分析する”を体験

 2025年11月20日、基礎生化学実験の授業において、ガラス細工と薄層クロマトグラフィー(TLC)の実験を行いました。
まず、薄層クロマトグラフィーで使用する毛細管とピペットを、ガラス棒をバーナーで加熱して自作しました。学生たちは初めて扱うガラス細工に興味津々で、ガラスが熱で柔らかくなり、伸びて形が変わる様子に「わあ!」と驚きの声を上げていました。実際の作業を通じて、ガラスの種類や軟化点、ガスバーナーの構造など、器具の背景にある化学的原理についても学びます。

 その後、作製した毛細管を用いて、アミノ酸飲料に含まれるアミノ酸の種類を定性する薄層クロマトグラフィー実験を行いました。学生たちは、あらかじめ5種類のアミノ酸の構造と極性の違いから、展開後の移動距離(Rf値)を予測し、実験結果と比較しながら分析しました。自分たちで作った毛細管を使って実験を進めたことで、単なる観察に留まらず、「作製」「予測」「分析」という連続した科学的プロセスを学びます。