【取材協力】【教育・学術】醸造用白ブドウ品種「甲州」のゲノム解析
本学科教員(果実遺伝子工学研究部門)と東京農業大学 ゲノム解析センターの共同研究グループの成果が国際学術誌に掲載されました。
「Genomic characterization of Japanese indigenous wine grape Vitis sp. cv. Koshu.」
Keisuke Tanaka, Yu Hamaguchi, Shunji Suzuki, Shinichi Enoki* (*責任著者).
(https://doi.org/10.3389/fpls.2020.532211)
「甲州ブドウ」は、主に山梨県で栽培されている日本固有の欧州系白ブドウ品種であり、近年、これを原料とした「甲州ワイン」は、国際コンクールで受賞されるなど注目を集めています。特徴的なピンク色の果実の甲州ブドウを醸造した甲州白ワインは、柑橘系の香りと程よい酸味やわずかな渋みなど繊細な味わいを持ちますが、それらの特徴に影響を与えている「甲州ブドウ」の遺伝的な特徴は、これまで未解明のままでした。
今回、甲州の全ゲノム情報を初めて解読し、その他の醸造用ブドウ品種とゲノム情報を比較することで甲州の遺伝レベルでの特徴付けに成功しました。
また本研究は各新聞社の取材を受け記事が掲載されています。
下記のリンクもぜひご覧ください。
山梨日日新聞 「甲州種ブドウ 赤と白の特徴 山梨大と東農大がゲノム解析 香りと渋み遺伝的裏付け」
日本経済新聞 白ブドウ「甲州」ゲノムを解読