学科の概要
地域食物科学科について
1.基本方針
果樹・野菜の栽培、食物科学やワイン科学に関する専門知識・技術を基礎として、資源・環境などの多角的な視点から安全な農作物の生産・食品製造に取り組める人材を養成します。
2.目的
- 農学や食物科学に関する専門知識・技術を基礎として、果樹・野菜生産や食品製造、資源・環境などの多角的な視点から、人類が直面する食料問題に取り組める人材を養成します。
- 農産物の栽培、食品製造の科学的理解、有用成分の解析と利用を課題として、地場産業であるワイン産業などを具体的な例として、農学と食品製造を包括的にとらえるための教育を行います。
- 教育モデルとして「ワイン科学特別コース」を併設。ワイン製造業界で活躍できる人材を養成します。
地域食物科学科での学び
1.基礎から応用、そして実践に繋がるカリキュラム
- 多彩な実習カリキュラムにより、現場で起きる諸問題について講義(基礎および専門科目)と関連付けながら学ぶことができます。食物、資源・環境などの多角的な視点から、人類が直面する食料問題を解決する為に食物科学や農学に関する専門知識・技術を学びます。
- 果樹や野菜等の農産物の栽培、食品製造の科学的理解、食品微生物の分子生物学的解析と利用、食品成分の栄養学的理解および有用成分の解析と利用等の研究基盤に基づいた実践的教育を行います。
- 教養と汎用能力に加えて、以下の専門知識・スキルを学びます。
地域食物科学科で学習する専門知識・スキル
PS1:食物に関して、原料から加工、栄養までの大きな流れを体系的に説明できる
PS2:地域産品をはじめとした栽培植物などの栽培・利用技術の基本が理解できる
PS3:食品加工における微生物の機能・役割を理解できる
PS4:食品における加工・分析の重要性を理解できる
PS5:食料生産と人類の健康維持との関係性の基本が理解できる
2.ワイン科学特別コース
- 教育モデルとして「ワイン科学特別コース」を設置し、ブドウ栽培・ワイン製造に関する国立大学唯一の研究・教育機関である「ワイン科学研究センター」の歴史と実績を活かし、専門的なワイン製造技術を教育しワイン製造業界で活躍できる人材を養成します。
- 「ワイン科学特別コース」を卒業後、大学院で修士課程(2年)を終了するとワイン科学士を取得することが可能になります。
▶「ワイン科学特別コース」の詳細は、こちら
3.教育課程等の概要
※学科全体の学生数(37人)など詳細は、最新の入試情報をご覧ください(リンク)。
進路を見据えて学ぶ
以下では進路を見据えた履修モデルの概要です。
もちろん、どのモデルコースで履修科目を選択しても、就職時に様々な分野で活躍できる人材を育成します。
1.食品産業に興味がある
果樹・野菜の生産からワインを含めた食品全般の原料加工・製造にいたる過程まで【科学的な側面から幅広い分野】について学びます。
就職先として、食品系製造業(食料、飲料、醸造等)、化学系製造業(医薬、化粧品、香料)が想定されます。
卒業必要単位数などの詳細は、以下のリンクからご確認ください。
・【PDF】2022食品製造技術者・食品衛生管理者・食品衛生監視員モデル
2.果樹・野菜栽培に興味がある
葡萄、桃、スモモなどの果樹栽培などを主な題材として、栽培法などの農業生産を学ぶと同時に、その成熟過程における化学的変化や機能性、安全性を学び、【食料生産全般に関する体系的な知識・技術・態度を身につける】ことができます。
卒業必要単位数などの詳細は、以下のリンクからご確認ください。
・【PDF】2022農作物生産者モデル
3.ワイン製造のスペシャリストを目指したい
【ワイン科学特別コース】では、ワイン製造に携わるための実践的な専門技術者を養成するため、1年時からワイン製造に特化した科目を履修します。
当コースでは、基礎科学を学んだ後に、ブドウ栽培・育種、ワインの機能性、ワイン発酵技術に関する一貫したカリキュラムを履修することによって、ワイン科学における高度な専門的知識と技術力を持つスペシャリストを育成します。
卒業必要単位数などの詳細は、以下のリンクからご確認ください。
・【PDF】2022ワイン技術者モデル
4.大学院に進学したい
学部4年間で学習した食物科学の基礎知識をベースに、さらに知識を深める為、本学科の大学院へ進学できます。もちろん、他大学の大学院にも進学可能です。
▶ 大学院情報の詳細は、こちら